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\ネタバレあり/「俺たちに明日はない BONNIE AND CLYDE」衝撃的なラストに思わず息をのむ作品です

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こけさん
1967年のアメリカの名作の1つを紹介するよ

衝撃的なラストにドキドキしてしまうね
ぴよちゃん

海外 犯罪 ヒューマン ドキュメンタリー

1967年 アメリカ 1時間50分

作品の評価

笑える:☆☆☆
泣ける:★☆☆
怖い :★★☆

おすすめ度:★★★★★

受賞

受賞

アカデミー賞 助演女優賞(エステル・パーソンズ)
アカデミー賞 撮影賞

ノミネート

アカデミー賞 作品賞
アカデミー賞 監督賞(アーサー・ベン)
アカデミー賞 主演男優賞(ウォーレン・ベイティ)
アカデミー賞 主演女優賞(フェイ・ダナウェイ)
アカデミー賞 助演男優賞(ジーン・ハックマン)
アカデミー賞 助演男優賞(マイケル・J・ポラード)
アカデミー賞 脚本賞

あらすじ

刑務所から出所したクライド
平凡な生活に飽きていたボニーは、目の前で拳銃を片手に強盗する彼に惹かれていく
2人はいろんな町で店や銀行を襲い、さらに車を盗んで逃走を図ることに

そんな2人に、モスとクライドの兄夫婦も仲間として加わり、バロウ・ギャングとして各地で暴れることに
彼らの強盗の様子は新聞記事にも載ることとなり、一躍有名となっていく
幾度も銃撃戦が繰り広げられていくなか、彼らの運命は…

キャスト

役名出演者関係性
クライド・バロウウォーレン・ベイティ
ボニー・パーカーフェイ・ダナウェイ
C・W・モスマイケル・J・ポラードクライド、ボニーの仲間
バック・バロウジーン・ハックマンクライドの兄
ブランチ・バロウエステル・パーソンズバックの妻
アイヴァン・モスダブ・テイラーモスの父

監督

アーサー・ペン

映画のみどころや感想

 ちょっと危険な香りのするクライドに、惹かれていくボニー
 やはりいつの時代も、危険な香りのする男性はモテるんだなと思えてしまう
 退屈な日常を脱却したいがために、強盗をしてしまう男性にこうも簡単についていくものなのか?と思ってしまうが、そこは世界恐慌の真っ只中という時代背景もあるんだろうか…

 せっかく出所してきたのに、すぐに犯罪に手を染めるクライドは根っからの悪党というか、それが悪いことだというのは自覚がないんだろうなと感じる
 だって、所内での作業をサボるために足の指を2本切り落とすくらい平気なのだから

 飲食がなくなると食料品店を、お金がなくなると銀行を、次々と襲っていく2人
 (終盤では買い物した店先や宅配で日用品を届けてくれた人にはお金を払っていたが)
 逃走するにもその辺にあった車をいとも簡単に盗んでいく
 昔の車ってこんなに簡単に盗めちゃうの?って

 モスが仲間に加わりますが、彼がほんとドジで見ててヒヤヒヤしっぱなし
 そして、後にクライドの兄夫婦も仲間となりますが、この兄嫁は事あるごとにわめきちらすし
 中盤はこの2人の行動にヒヤヒヤ・イライラ…
 終盤には彼らにだまされたと言ってますけど、強盗した分け前よこせって言ってたじゃないか!

 途中、ボニーがママに会いたいと言い出したため、ママや親戚と一緒にピクニックすることになったのだが、さすがにこの状況下でピクニックができるとは驚きで
 別れるときすごくにこやかな顔して去っていくんです
 強盗を働く娘を軽蔑した母親に対してクライドが、不景気が終わったら足を洗ってママの家の隣に家を建てて暮らしたいとのセリフに、それはいくら何でも虫が良すぎるでしょう
 だって、強盗だけでなく、殺人までしてるんですからね

 強盗された銀行の職員や新聞記者の取材に半ば誇らしげな感じに見えるのは、世間では英雄視する人もいたからなのかも
 犯罪者を英雄視する人がいるのは、いまも変わらないところなのが、ちょっと皮肉にも感じるとこもありましたし
 彼らの正義はやはり彼らの中でしかなく、よくは思っていない人たちが徐々に一行を追いつめていき、最期はあの衝撃的なラストシーン

 交互に二人の顔がアップになっていく緊張感…まさに息をのむ瞬間

ここからは本編のストーリーを最初から結末まで順を追って解説しています。
ネタバレとなっていますのでご注意ください。

文章のネタバレではなく、本編を動画で観たい方はこちらのおすすめの動画配信サービスをご覧ください。
わたしはNetflixでこの作品を観ました。

ストーリー

 刑務所を出所したクライド(ウォーレン・ベイティ)は、路上に止めてあった車を物色していたところ、車の持ち主の娘ボニー(フェイ・ダナウェイ)に見つかってしまう。
 ボニーはクライドに声をかけようと着替えて外に出てきた。
 車を買おうかと思って見ていたとごまかすが、ボニーはクライドがお金を持っていないことを悟る。

 ボニーはウェイトレスをしており、クライドは強盗をして刑務所にいたことを話しはじめた。
 右足の指を2本斧で切ったという…刑務所での作業をサボるために…

 クライドが本当に強盗をやったのか疑い始めるボニー
 クライドは不敵な笑みを浮かべながら、そっと拳銃をボニーに見せる。

 (ボニー)「使う勇気はあるの?」

 そんなボニーを置いて、クライドは1人店に入っていく…
 店から出てきたクライドの左手には札束が
 車を盗み、そのままボニーとクライドの逃走が始まった。

 (クライド)「僕と一緒に何かを求め続ける女だ」
 そう言われたボニーは、クライドの言葉に酔いしれ惹かれていく。

 \ ある朝 /

 クライドは拳銃で次々とビンを撃ち、かなりの腕前を披露する。
 そしてまたボニーにも拳銃を撃ち方を教えていくことに

 拳銃を片手に銀行に押し入るが、そこは行員が1人だけ座っていた。
 金を出すように脅すがここには金がないという…
 その銀行はすでに3週間前に破産していた。
 それを車で待機していたボニーに説明したら大笑い!

 一文無しの2人は食料品店に入ることにした。
 拳銃で店員を脅しながら、食料や飲み物を奪おうとしていた。
 
 そのとき…

 後ろからもう一人の店員が斧で襲いかかってきた。
 もみ合いになりながら、なんとか店から出ようとしたときに足にしがみついてきた店員を殴って気絶させてしまう。

 \ そんな中 /

 車が調子が悪くなり整備工のモスに修理を頼むことに。
 ここでクライドはモスに自分たちは銀行強盗だということを告げる。
 そして2人の手伝いをしないかと持ちかけ、モスは仲間に加わることとなった。

 \ 一方 /

 食料品店で殴られた店員は病院で手当を受けており、そこに刑事がやってくる。
 そして何人かの顔写真を見せられ、その中にはクライドの写真もあった。

 クライドとボニーが銀行に押し入り、モスは車で待機することに。
 銀行の前に車を止めていたが、道路脇に1台空いてる箇所を見つけると、そこに車を移動させてしまう。
 銀行強盗を終えて出てきた二人は、銀行の前に止めていた車がないことに慌ててしまい、あたりをキョロキョロと探す。
 2人は車に乗り込み、モスは急いで車を出そうとするが、もたもたしてなかなか発進できずにいた。
 ようやく発進させると、一人の行員が車にしがみついてきた。
 クライドは行員に向けて銃を発射して殺害してしまうことに。

 こうした事態になってしまったことに腹を立てたクライドは、モスを執拗に責め立てる。

 人を殺害してしまったことで身の危険を感じたクライドは、ボニーに家に帰るようにとすすめる。しかし、ボニーは帰ることを拒み、クライドと共にすることを選ぶ。

 \ しばらくして /

 クライドの兄夫婦と再開することになった。
 そして兄夫婦もクライドたちの仲間に加わることになり、バロウ・ギャングとして有名になっていった。

 一行はとある一軒家を借りて全員で住むことにした。
 浮かれるブランチを尻目に、ボニーは浮かない様子…
 クライドと二人きりになりたいと思ってはいるものの、ボニーの気持ちに気付く様子もなく

 ある日、アジトに警察の車両が…
 慌てふためく一行、泣き叫ぶブランチ!
 そして警察との激しい銃撃戦が始まった。
 車庫にあった車に乗り込み、なんとか逃げ切ったが、泣き叫ぶブランチの態度にボニーは怒りを覚える。
 車内で激しく叱責すると、ブランチは仲間を抜け出したいと
 しかし、すでに人を殺めてしまっているため、仲間を抜け出すことは無理だということをブランチに話す。
 次第に車内は不穏な空気になっていくことに。

 車でテキサスに向かう途中、一行はトイレ休憩のため、湖のほとりに車を停める。
 そこに巡回中の警備隊長フランクが現れ、そっと一行の乗る車に近づいていくが、トイレのため茂みにいたクライドに見つかり、あえなく捕まってしまうことに。

 フランクと一緒に写真を撮り、新聞社に送りつけることを提案するボニー
 肩を並べたり、キスをしたり…
 そんなボニーに腹を立てたフランクは、ボニーにつばを吐きかける。
 怒り狂ったクライドはフランクを湖に突き飛ばし、ボートに乗せて湖に置き去りにした。

 銀行強盗を繰り返し、警察に追われることになっていく。
 彼らに遭遇した警備員や客は新聞社から取材を受けるが、その表情はなぜか誇らしげ
 世界恐慌と禁酒法の中、犯罪を繰り返す彼らを英雄視する人々も多かった。
 オクラホマまで逃げ込んだ一行は、警察の追手から逃げ切ることに成功した。

 自宅で恋人といちゃいちゃしているユージーン
 ふと外を見るとクライドたちがユージーンの車を盗んでいってしまった。
 ユージーンは恋人のヴェルマと一緒に別の車で追いかけることに

 しかし、警察に捕まえてもらおうと町に引き返そうとするが、それに気付いたクライドたちはユージーンたちの乗る車を追いかけ、逆に二人を捕まえて、自分たちの乗る車に同乗させた。
 仲間になることを打診したが、ユージーンの仕事を聞いたとき、ユージーンたちを車から降ろした。
 ユージーンの仕事は葬儀屋だった…

 そのうちボニーはホームシックにかかり、ママに会いたいと泣き出す。

 \ ある日のこと /

 一行はボニーのママや親戚たちとひとときの時間を過ごすことになった。
 新聞記事で一連の事件のことを知っていたママは、恐ろしいことだとボニーに言う。
 そばで聞いていたクライドは新聞記事はデタラメだと、ボニーを危ない目には合わせないとママに話す。
 そして、不景気が終わり次第こんなことはやめて、ママの家のすぐそばに家を持って暮らしたいということを

 (ママ)「それは無理な話だよ。すぐに捕まってしまうからね。一生逃げ回るしかないよ」

 そう言って別れた。
 その後のボニーの気持ちは沈みがちになっていく…

 一行はアジトをモーテルに移し、食料品を買いだしに行った。
 買い物をしている途中、モスの腰に拳銃を見つけた1人の客が保安官に連絡をする。
 モーテルで一行が寝ていると、保安官がドアを叩く音で目が覚める。
 モーテルの周りを取り囲む保安官たち

 そして…

 保安官たちとの銃撃戦が始まった。
 機関銃や手りゅう弾で応戦する中、バックは頭を撃ち抜かれてしまい、ブランチも目を撃たれて失明寸前に
 なんとか車で逃げるが、朝になって保安官たちに取り囲まれてしまう。
 そこで銃撃を受けるが、けがをしたバックとブランチを置いて、クライドたちはモスの実家に逃げ込む。

 バックは死に、ブランチは保安官に捕らわれた。
 一行を快く受け入れたかに見えたモスの父親は、モスと二人きりになると軽蔑した言葉を浴びせる。

 目の治療を受けたブランチのもとに、かつて一行に屈辱的な目に合わせられた警備隊長フランクがやってくる。
 こうなったのはクライドとボニーのせいだと
 優しい言葉でブランチに語りかけ、そしてついにブランチはモスの名前を明かしてしまう。

 ボニーは詩を書いていた。

 ”ボニーとクライド”
 ”ジェシー・ジェームズの最期を語る物語”
 ”それに続いて今ここにボニーとクライドの物語”


 それを新聞社に送って記事となった。

 町にあるアイスクリーム屋で、モスの父親とフランクが何か話し込んでいる。
 明日、クライドたちと町に行くというモスに、町から帰るときは一人残れと言う。
 あのとき、父親は保安官とモスの刑について話しをつけていた。
 町で二人を逮捕すると思っているモス

 町で買い物に出かけた3人

 なかなか戻らないモスを探しにボニーは車を降りる。
 車で一人待つクライドのそばに保安官の姿が…
 そっと車を出し、ボニーを乗せて町を出ることに

 帰り道、モスの父親に呼び止められた2人は車を止めて降りる。
 モスの父親がトラックの下に潜りこんだ瞬間!
 草むらに待ち伏せていた警備隊に一斉射撃をうけて、蜂の巣にされて息絶えた。

 そばに寄る警備隊とモスの父親
 二人の逃走劇はここで幕を閉じた。

出演者のその他作品

ウォーレン・ベイティ:
 レッズ(1981年)
 バグジー(1991年)
 ハリウッド・スキャンダル(2016年)

フェイ・ダナウェイ:
 ネットワーク(1976年)
 愛と憎しみの伝説(1981年)
 新・刑事コロンボ(1993年)

マイケル・J・ポラード:
 愛しのロクサーヌ(1987年)
 デッドフォール(1989年)
 ダークエンジェル(1990年)

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