


韓流 ヒューマン
2015年 韓国 2時間7分
笑える:★☆☆
泣ける:★★★
怖い :☆☆☆
おすすめ度:★★★★★
あらすじ
すべては12年前のあの日の朝から始まった…
18歳の誕生日を迎えた高校生ウジン
いつものように目覚め、いつものように学校に行こうと支度をしていると
鏡の前には知らないおじさんがいた
その日から目が覚めると、昨日とは違う顔をした自分がいた
ときには男性に、ときには女性に、そして若者・年寄り・外国人に…
このことを知っているのは、母親と親友だけ
そんなある日、彼は恋をしてしまいます
彼女はウジンはいったいどうなっていくのか…
キャスト
役名 | 出演者 | 関係性 |
---|---|---|
ホン・イス | ハン・ヒョジュ | |
キム・ウジン | キム・デミョン | イスの恋人 |
キム・ウジン | パク・シネ | |
キム・ウジン | ト・ジハン | |
キム・ウジン | イ・ボムス | |
キム・ウジン | キム・ジュヒョク | |
キム・ウジン | パク・ソジュン | |
キム・ウジン | 上野樹里 | |
キム・ウジン | イ・ヒョヌ | |
キム・ウジン | ユ・ヨンソク | |
キム・ウジン | イ・ジヌク | |
キム・ウジン | キム・サンホ | |
キム・ウジン | チョン・ウヒ | |
キム・ウジン | ホン・ダミ | |
キム・ウジン | ソ・ガンジュン | |
キム・ウジン | イ・ドンウク | |
キム・ウジン | コ・アソン | |
サンベク | イ・ドンフィ | イスの親友 |
ウジンの母 | ムン・スク | ウジンの母 |
監督
ペク・ジョンヨル
映画のみどころや感想
自分はここまで相手のことを愛せるものなんだろうか?
相手がどんな姿であっても、ずっと好きと言えるのだろうかと考えてしまう不思議な作品です。
イスとウジンが交わす言葉に、ところどころ反復があるのがすごく素敵な演出となっています。
接客しているときにアレックスを勧めたときの会話と、ウジンがアレックスの倉庫で交わしたやりとりであったり、イスが話したことをしばらくしてからウジンが話す姿が微笑ましいです。
毎回顔が変わってしまうウジンなので、これはウジン本人なのか、それとも全く関係のない人なのか、見ているとたまに混乱してきます(汗)
もしかしたら自分のことを受け入れてくれるかもと、自分の秘密をイスに正直に打ち明けたが、二度と会いたくないと拒否されたウジンの気持ちを思うと本当にせつなくなってしまう。
ウジンに再会したときの姿は日本人だったとき、話す言葉は日本語だけど韓国語は理解できるという。でも、イスが日本語を話したとき、ウジンは日本語は理解できないというややこしい設定に笑ってしまった。
一緒に寝て、起きたときに姿が変わるのを見たいといったとき、もしこのときのウジンが上野樹里の姿でなかったらどうだったんだろうか、翌朝姿が変わったウジンがイケメンじゃなかったら?とふと思ったとき、やはりこういうときはイケメンや美人でないとなあと思ってしまう。
ウジンの秘密を知る前からの親友だったサンベクは、どんなに酔っていてもウジンのことが心配で
「ウジンはいいやつです。傷つけないで。イスもいい人だから心配なんです」
ウジンをずっと見守ってきたサンベクの言葉に涙があふれてきます。
このころになってくるとイスの気持ちも少しはわかったくるようになるのでなおさらこの言葉が涙を誘います。
今日のウジンの姿を知らないイスに対して、ジョークで探してみてと電話ごしに話すが、イスには誰がウジンなのか全く分からず不安になってしまう。そしてイスが怒って帰ってしまった日、ウジンがメールや電話で謝ったのですが、そのあとのイスの行動がすごく可愛らしいです。
謝ったあとのイスからのメールが「トントン」だなんて…
明日のウジンを先に見るために会いにくるんです。って、ほんとキュートじゃないですか。
ウジンと会うにつれ、体調を崩し、強い精神安定剤を飲むイスを心配し、別れを告げるシーンは本当にせつなくて涙がとまらなくなってしまいます。
これは何とか治せないものんだろうかと…
最期の30分は涙がとまらなくなってしまいます。
そして、エンドロールが流れてきたらこの物語はおしまいと思っていたら…
最後の最後までよーーく見てくださいね。そして、まだタオルは離さないで
ストーリー
物語は1人の青年が目覚めるところから始まる。
ベッドには女性の姿が…
慌てた様子で着替えてそっと部屋を出ていく。
同じベッドで朝を迎えるその姿は、男性だったり女性だったり
「僕は毎朝目覚めるたびに違う姿に変わる」
毎日視力も違えば、声も違う。
毎日新しい自分に、過ごしやすい状況に合わせていく。
どうすれば元の姿に戻れるのかと悩みながら
~彼は家具職人~
デザインも制作も一人でこなし、それをインターネットで販売している。
顔を出さなくても生活していけるように
むしろ、ネット社会の今だからこそ、彼が生きていける唯一の方法だった。
そんな彼のもとに友人のサンベク(イ・ドンフィ)がやってくる。
サンベクはそんな彼の変化を知っている唯一の友人だった。
そして彼がイケメンの容姿になったときには、夜の街へと誘うのであった。
そこで出会った女性とお酒を飲みながら、サンベクは毎朝姿が変わってしまうウジンの話しをするのだが、誰も本気にはしておらず、いつもトイレに行くと言われてそのまま去られてしまうばかり。
イケメンになったウジンは、女性といい雰囲気となり、一夜を共にするのだが、目覚めると老人になった自分の姿があった。
そしていつものように、そっと部屋を出ていく…
1日の終わりには、そのときの自分の姿を記録に残して「今日はここまで」と
\ ことの始まりは12年前のあの日 /
18歳の誕生日の朝からだった。
朝、着替えていると、鏡の前には知らないおじさんの姿があった。
何度も顔を触って確認するウジン
夢に違いないと思い、頬を叩いてはみるが、やはりそれは紛れもなく自分の姿だった。
一人の女性が働くお店に、変わり果てた姿で入っていくウジン
その女性はウジンの母(ムン・スク)だった
(ウジン)「母さんどうしよう」
母はその姿に驚くも、片方が裸足で近づいてきたウジンにそっとスリッパを履かせ、強く抱きしめた。
母親は病院ではなく、家に息子を連れて帰った。
母は「ごめんね」とそう言って泣いたのであった。
その日から学校には行けず、そして卒業式にも出られなかった。
友人たちが大学生になるころ、元の姿には戻れず毎日違った顔で生きていくことを受け入れはじめた。
ある日、幼馴染のサンべくがウジンに会いにやってきた。
ウジンの母だと勘違いしていろいろと話しているときに、本物のウジンの母が帰ってきた。
本物のウジンの母はいま帰ってきた人だとわかったとき、じゃあ今まで話していたこの女性はだれ?「どちら様?」
ウジンの部屋に行き、自分と二人だけにわかるいくつかの質問をするが、その女性は次々と答えた。
一番好きな女優は?の問いには、「蒼井そら」と
蒼井そらをおばさんが知ってるだなんて!
そしてウジンの姿を見て、サンベクは大笑いする。
そんな境遇のなか、会うたびに変わる姿で二人は楽しく話すようになった。
\ サンベクと再開してから2年が経ったある日 /
サンベクが務める家具の販売会社が、ウジンの作品を少し変えて売り出していることを知り失望する。
そこでオーダーメイドで家具を作って販売することを提案する。そのコンセプトに共感したサンベクは、独自の家具ブランドを作ることにした。
その家具ブランドの名前は「アレックス」
ウジンがデザイナーとなり、サンベクが制作と販売をすることになった。
ある日、ウジン(キム・デミョン)は他の家具店に様子を見に来ていた。
そこでお客の日常を伺いながら接客しているイス(ハン・ヒョジュ)の姿を見つめていた。
イスはウジンにも同じように素敵な感性をもとに、話しをしていく。
(イス)「お仕事を当てますね」
イスはウジンが家具を作る人だと言い当てる。
ウジンの店内での様子を見ていたからだと
「アレックスを知っていますか?時間はかかりますけど、オーダーメイドで上質な資材を使っているんです」
イスは自分が家具店で働いているのに、アレックスを紹介する。
(ウジン)「いいんですか?」
(イス)「ダメです」
二人は笑いながらも会話を続ける。
よく来ていた店なのに、彼女の存在にいま気付いたウジン。
そしてイスのいるお店に毎日通うことにした。
毎日顔や姿が違うウジンで
やがて、訪れるたびに変わらない接客をしてくれるイスにウジンは心を奪われ、告白しようとするのだが…
背が高くて、かっこいい姿になるまで、ウジンは待ち続けた。
そして、とうとうその日がきた。
ウジン(パク・ソジュン)はイスのお店に行き、家具を購入した。
それをきっかけに食事に誘うも、仕事が残っているから気持ちだけでと言う彼女に、なんとかお願いして連れ出すことに成功した。
ウジンは自身の働いているアレックスの工場にイスを連れて行った。
自分はアレックスの社員であることをイスに告げた。
椅子を見つめるイスに「座って」とウジンが言うと
(イス)「いいんですか?」
(ウジン)「ダメです」
慌てて立ち上がるイスに微笑むウジン
イスを見つけたときの会話のやりとりを繰り返すかのように
二人はアレックスの工場内で。お寿司を食べながらひとときの時間を過ごす。
スマホで音楽をかけ、それをコップに入れたとき、まるでテーブルから音がするみたいな感覚をヒントに、❝ こんなテーブル作ってみたい ❞とイスは言った。
楽しい時間も終わり、イスの家まで歩いて送っていく。
家に入ると軽やかな足取りで自分の部屋に入っていくイス
メールで次の日の夕食の約束をすることにした。
寝なければこの姿でいられると思ったウジンは、いくつも目覚ましをかけて徹夜することにした。
\ 次の日 /
ウジンは、イスの仕事終わりに車で迎えにいった。
音響設備のある部屋に入っていき、ウジンはある曲をかける。
ふたりはホセ・ラミレスのギターが奏でるアマポーラを聴きながら過ごす。
イスはこのギターの名前も曲の名前も知っていた。
この日もアレックスの工場で食事をする二人
ここでどんな仕事をしているのかとイスに訊ねられ、デザインをしていることを話す。
そこに…
サンベクが電話をしながら工場に入ってきた。
慌てて隠れる二人
元気だったか?会いたかったよと言いながら、新品のラブチェア💛で一人妄想するサンベク
あれもあなたがデザインしたの?
そんな表情でウジンを指さすイスに、違うと否定する。
明日もまたイスに会うために、徹夜をするウジン
2日目もまたイスとデートをすることになった。
この日は母親のお店に行き、イスは可愛らしい指輪を見つける。
ウジンの指にはすでにその指輪がしてあるのを見つけた。
帰りのバスを待っていると何度もあくびをするウジンを心配そうに見つめるイス
イスがバスに乗り、一度はそれを見送るが、バスをとめて自分もそのバスに乗ってイスを送ることにした。
明日の朝食を一緒にすると約束し、自宅まで送り届けたイスにそっとキスをする。
前から知っている人みたいで楽な気持ちでいられると感じるイスだった。
お客さん終点ですよ
その言葉で気が付くウジン
帰りの電車で睡魔に襲われてしまい、とうとう眠ってしまう。
顔を上げると、電車の窓には中年のおじさんの姿があった。
朝食を共にすると約束しているイスの近くにウジン(キム・サンホ)は現れるが、変わってしまった姿にイスは気付くはずもなく、諦めて職場に向かうイスを見つめるウジン
イスからの着信を無視し、メールで行けなかったことを謝り、イスのことを諦めることにした。
彼女のアドレスをスマホから削除しようとしたとき、イスからのメールにまた心が動かされていく。
このまま消えたくはないと思ったウジンは、彼女のためにテーブルをデザインし作った。
イスの働く家具店にはアレックス社からテーブルが届いた。
そのテーブルは、あの日イスが作りたいと言っていたデザイン
イスの家具店では見習い社員が何人か集まり、イスは彼らの教育を受け持つことになった。
ソファやテーブルを見習い社員たちが整えているところを見ていたイスは、気が利く一人の女性(チョン・ウヒ)が目にとまった。
その日の夕方、その女性からキム・ウジンを覚えてますか?と聞かれる。
イスを自分の家に案内すると、そこにはイスから買った家具やアレックス社の椅子やテーブルがあることに驚いてしまった。彼女は何者なんだろうか?何を伝えようとしているのか?
彼女は自分が「キム・ウジン」だと名乗った。
1日の終わりに毎日録画していたいろんな姿の自分をイスに見せる。
そこにはイスが知っているウジン(パク・ソジュン)の姿もあった。
目が覚めると別人になってしまうことをそこでイスに打ち明けた。
二人で過ごした時間や交わした言葉を話すが、どうしても信じられないイスは二度と会いたくないとその場を出ていく。
彼はまた一人になってしまった…
彼の秘密を聞かされたイスは、そのあと悩んでいた。
姉に相談しようとするも、現実的ではないことに頭の中が混乱していく。
ウジンがデザインしたテーブルに置いたスマホから流れてくる音楽を耳にしてウジンを思い出す。
そんなとき、イスに声をかけてきた一人のお客がいた。もしかしたらウジンかも?と思って名前を呼んだが、それは別人だった。
イスはウジンの家を再び訪れると、中から出てきたのは日本人(上野樹里)だった。
(イス)「ウジンさんに会いにきました」
今日のウジンと向き合って話しをするが、話す言葉は日本語だけで韓国語は聞き取れるという。
自分のことは好きかと聞くイスに、好きだよと答えるウジン
起きたら変わるウジンの姿を見たいから、一緒に寝ようと言い、二人ベッドに横たわり、眠りにつくまでいろんな話しをしていく。
\ 翌朝 /
目が覚めたイス。目の前にいるウジンはまだ昨日のウジンの姿だった。
ウジンが目覚めるまでの間、大量の洋服や靴、メガネ、そして足のサイズや視力を測るもの…多種多様にそろえられていた。
毎日録画していたウジンの姿を眺めていた。
そして、彼が話していたことが本当であったと理解した。
そこに青年の姿になったウジンが近づいてきた。
❝昨日会った女性と明日も来週も会えるのは平凡なことだけど奇跡のようなこと❞
そうウジンは実感することとなった。
それから毎日、ウジンとイスは会うことになった。
いつものように顔や姿が違うウジンとイスはいろんなところに出かけ、いろんなことを経験していった。
毎日姿が変わってしまうウジンになかなか慣れないイスであったが、彼女なりににおいや感触で彼を感じようとしていた。
ウジンがイスを手をそっと握り
「こんなふうに握るよ。僕が先に君を見つける」と
そんなとき、イスの家具店の創立記念パーティにアレックス社が招待された。
\ 創立記念パーティ当日 /
パーティが盛大に行われている中、イスはウジンからの連絡を待っていた。
ウジンは出席したかったが、そんなときに限ってその日の姿は年配の女性だった。
そして男性の姿になれるようにと、ふたたび彼は眠りにつくことにした。
パーティ会場では上司から彼氏は出席しないのかと急かされていた。
イスと一緒にいる男性が見る人によって違うから、いったい誰が本命なのかみんな気になっていたからだった。
そのとき、一人の紳士がそっとイスの手を握った。
そこにウジンが来てくれたことで、にっこりと微笑むイス
それを見た上司は、高笑いしながら、イスの肩を叩いて大喜びする。
上司が席を外したあとに、サンベクが遅れてやってきた。
時間が進むにつれ、かなり酔っぱらったサンベクは、イスの耳元でそっとつぶやく…
「ウジンはいいやつです。傷つけないで。イスもいい人だから心配なんです」
1日の終わりに録画していたウジンは、その日からイスと一緒にすることになった。
最後は一緒に「今日はここまで」と
\ ある日 /
ウジンは母の店にイスを連れて行った。
そこは知り合ったばかりのとき、2人でデートしたときに指輪を買ったあのお店
ウジンの母に、お店の中で編み物を教わるイス
お店にお客さんがきて、接客をするためウジンがその場を離れた。
「ウジンと付き合うのは大丈夫?イスさんが辛いと思うけど」とそう母親に言われて静かにほほ笑むイス
イスは職場の仲間たちと飲みに行くと、そこでイスの付き合っている男性の話しになった。
職場の人はそれぞれ見たタイミングが違うため、目撃情報が違う。
パーティーで顔を合わせた上司たちに、ここに呼んだら?と言われるが、あの日の顔をしたウジンはもういない。
デートをするために外で待っているイス
どこにいるの?もう着いたよと言うイスに、見つけてごらんとふざけるウジン
行きかう人の中にいったいどこにいるのかわからない不安に襲われてしまったイスは、しばらくして手を握るウジンの顔をみると、怒って帰ってしまう。
\ その夜 /
ウジンは今日してしまったことを反省して、イスにメールや電話で謝った。
しばらくしてから、イスからのメールがくる。
「トントン ドアを開けてください」
明日のウジンの姿を誰よりも先に見るために、ウジンの家にイスが訊ねてきた。
もう、ふざけさせないために…と
隣で眠るイスに、驚かせてごめんと謝るウジン
二度と驚かせないでと言ってまた眠りにつく
ウジンの母が作ったたくさんの料理を手にしてサンベクがやってきた。
必ず冷蔵庫に入れろと言われたからと、冷蔵庫を開けるとそこにはイスと一緒に作った料理がぎっしりと詰まっていた。
それをみたサンベクは、ウジンにイスと結婚してはどうかと言う。
ウジンも結婚することを考え始めていた。まさか自分が結婚するだなんて…
でも、いまの気持ちをイスに伝えるため、イスのために指輪💍を作ることにした。
いつものように接客をしていたイスだが、お客の質問になかなか言葉が出てこなかった。
そこに上司がやってきて、あれだけ元気だったイスが毎日薬を飲んでいることも心配になり話してみてと問いかけるが、何にもないと答える。
ウジンとのことは誰にも相談できず、一人悩んでいた。
心療内科に行き、ウジンのことを話す。
最近よく忘れてしまうので、先生の話しを録音することにした。
「一緒にいられてうれしい。今日が続いていてほしい。あなたもわたしも今のままで」
イスはいろんな気持ちで葛藤していた。
ウジンはイスに結婚しようと伝えるが、困惑している表情をする彼女に冗談だよと言ってはぐらかし、沈み込んでしまう。
生涯彼女といたいという思いを伝えるが、毎日容姿が変わるウジンを受け入れるのに精一杯だと。今の自分でもこんな状況なのに、家族や周りの人はどう説明したらいいのかと思いをぶつけた。
イスと同じ気持ちだと思っていたのに、すれ違いの愛だったのかもしれないと感じるウジン
車の中でめまいがすると言って薬を飲むイスを病院へ連れていく。
医者からは薬を多量に服用していたことを聞かされる。
彼女が「リスペリドン」を強い精神安定剤を服用していたことをそこで初めて知ることになった。
心療内科医の話しを録音していた内容を聞くウジン
不眠のため、強い薬を処方してもらうが、解決策になるわけでもなく、このままだと悪化するかも
いまは彼と会うことをやめるように告げられていたことを知る。
自分が愛に溺れてイスのことを見えていなかったと理解したウジンは母のもとに
そこでイスが精神安定剤を飲んでいることを話した。
母はあの頃と同じだわとつぶやく…
イスはウジンと会わなければだんだんとよくなると言うのであった。
実はウジンの父も、彼と同じように毎日顔が変わっていた。
ウジンの母も周りの人たちからいろんな陰口を言われていた。
花見に行ったとき、少し離れた間にその日の顔を忘れてしまった。彼に何かあっても私は気付かない。彼が消えたら見つけられないと感じるようになった。
ある日、父はお金と手紙を残して母の前から去っていった。
ウジンは作った指輪💍をイスに渡せないまま、そっと机の引き出しにしまった。
イスの仕事終わりに会いに行くウジン
自宅に向かい、彼女のために作った椅子をプレゼントする。
ちらつく雪のなか、歩く二人
ウジンはイスに別れを告げることに。そしていま服用している薬をもう飲まないでと。呼び止めるイスを背にそのまま帰っていきます。
\ しばらくして /
イスは傷つきながらもいつもの生活に戻っていく
近くにウジンを感じるけれど、気付くふりをする勇気がないまま過ぎていきます。
別れようと言われたときにホッとしている自分を見透かされそうな気がしていたから。
姉の胸の中で号泣するイス
どこで何を食べたのかは思い出せるのに、彼の顔だけが思い出せないと
まるで何事もなかったかのようにいつものイスに戻った。
あの薬を飲まなくても眠れるようにもなった。
そしてウジンの母の店で買ったいつもつけている指輪をそっとしまった。
\ 10か月後 /
上司がネットである家具が載ったブログを見つけてきた。
それは見覚えのあるデザインだった。
アレックスとの契約延長のため、サンベクの元を訪れるイス
仕事の話しも終わり、部屋を出ようとしたとき、チェコからの木箱を見つける。
ウジンは遠いチェコに行ってしまったのだろうか…
朝、職場に行くと、前にウジンと一緒に聞いた懐かしい曲が流れていた。
イスは目に涙をためて、彼と過ごした時間、思い悩んでいたときのことを思い出していた。
\ 一方 /
チェコにいるウジンは、いつものように違う容姿に合わせて身支度を整え、家具を作っていた。
そんなある日のこと、いつものようにベルが鳴るのでドアを開けると
そこにはイスの姿があった…
ウジンは人違いだと言ってドアを閉めようとするが、あなたの作っている家具を見せてほしいと言われ、仕方なく中に入れることにした。
中に入り、家具を1つ1つゆっくりと眺めていくイス
そして部屋の一角に、数多くの男性や女性の洋服や靴が並べられているのを見つける。
あなたのデザインを見つけて、うちの会社はとても関心を持ち、すごく感動した。
メールも送ることもできたけど、あなたに会って話しがしたかったと
そしてそっとウジンの手を握るイス
私はもう大丈夫だと言うイスに、また具合が悪くなることを心配するウジン
それはわかっていても、あなたがいないことのほうが辛いと伝えるイス
お互いに涙を浮かべながら…
久しぶりに手をつないで歩く二人
イスはあなたと一緒にいることを決めたと。あなたがどんな姿であっても、この中のウジンを愛しているからと
そして、イスからウジンにプロポーズをした。
ウジンはそっとポケットから木箱を取り出し、入っている指輪をイスの指にはめた。
それは以前にイスに渡そうとウジンが作っていた指輪だった。
見つめあう二人
(イス)「プロポーズをもう1回 そこに立ってやり直し」
戸惑うウジン
そして、ウジンがイスに近づいていってキスを交わした。
\ 最後に… /
ウジンの母は、出て行った父と再会する。
自分たちの子どもがあなたと同じだったらと思うと怖くて仕方なかったという母
若かったからそれを受け入れられなくて苦悩していたことを伝えた。
気持ちを知っていたから、隠れて二人を見守っていたという父に、時々近くに感じていることに気付いていた。
具合が悪くなるのは怖くない、それよりも遠くにいるあなたに何かがあっても離れ離れのままになるのが怖いのだと
このまま私と一緒にいてくれる…?
ウジンの父と母もまたそっと手を握りながら
出演者のその他作品
ハン・ヒョジュ:
マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ(2006年)
愛を歌う花(2016年)
人狼(2018年)
キム・デミョン:
徳恵翁主(2016年)
麻薬王(2018年)
ゴールデンスランバー(2018年)
上野樹里:
奈緒子(2008年)
陽だまりの彼女(2013年)
のだめカンタービレ(2009年・2010年)