

どういった習慣を身につけるといいの?
身につけることでどういったメリットがあるの?

こんなお悩みを解決するために…
毎日、目の前にあることで精一杯になってしまって、自分に対しても周りに対してもうまくいかないことってありますよね。
自分がいま何をすべきなのか、どうしたら自分の価値を上げることができるのかという自分に対する付加価値を付けたり、コミュニケーション能力を向上することができるようになって周りとの信頼関係が築きやすくなったりもします。
この習慣は一度や二度読んだだけでは、簡単に身につけることはできません。
そのとき理解したつもりでも、またすぐに忘れてしまったり、やってはいけない方法に戻ってしまっていたりしますから。
20コも30コもやらなければならない習慣だと、多すぎて覚えきれないですが、基本となるこの7つの習慣を常に思い出して行動していきましょう。
わたしもこれを読む前にもいろいろな自己啓発本を読んだり実践してきましたが、それらはこの7つの習慣の中のほんの一部だけでした。
ほんの一部だけしか知らなかったので、実践していてもそれが全てだと思っていました。
この7つの習慣で、自分だけの成功だけではなく、周りも成功に導くこと、それを継続していくことが大事だということをあらためて意識するこができるようになりました。
この7つの習慣のうちのいくつかを、社員教育の一環として発表したことがあります。
それを聞いてくれた人たちからは、いままで自分なりに思ってやってきたことが、より具体性をもった内容として受け入れることができたので、日々の作業の中に意識していきたいという意見までも
7つの習慣はどういうものなのかをわかりやすくお伝えします。
7つの習慣とは
7つの習慣とはスティーブン・R・コヴィー博士が著書【7つの習慣】で紹介している成功哲学です。
戦前・戦後に発刊されたあらゆる啓発本を読み、その中で成功しているかたが必ず意識して実践している習慣や考え方をうまくまとめたのがこの本になっています。
成功するためにはどういう方法を身につけたらいいのか
短期的な成功ではなくて、長期的な成功をするにはどうしたらいいのか
実りある人生には基本的な原則があり、それらを自分自身の人格に取り入れ内面化させてはじめて、真の成功、永続的な幸せを得られます。
成功とは・・・
お金持ちになる、社会的地位を向上させるというだけではなく
健康・精神・人間関係・知性といった面においても、バランスよく地道にレベルアップさせること
この7つの習慣を継続的にこつこつと積み重ねていくことで、人間的な成長が望めるようになります。
これが7つの習慣
- 第1の習慣:主体的である
相手を変えるのではなく、自分を変える
- 第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
自分の葬儀で弔辞として述べてもらいたいことは何か
- 第3の習慣:最優先事項を優先する
緊急ではなく、重要なことを優先する
第1~3の習慣で私的成功をおさめ、まずは自立すること - 第4の習慣:Win-Winを考える
自分にとっても相手にとってもよいことを考える
- 第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
先に理解をすることに重点を置き信頼を得る
- 第6の習慣:シナジー(相乗効果)を創り出す
信頼関係のグループが集まることで相乗効果を生み出す
第4~6の習慣で公的成功をおさめ、周りも含めて向上すること - 第7の習慣:刃を砥ぐ
常に自分を磨き続けることで、自分も周りも何度も成功に導く
第7の習慣でさらに自分も磨き続けること
第1の習慣:主体的である

ポイント
自主的に行動し、自分で責任を取る
ミスやトラブルがあったとき、他人や環境のせいにしていませんか?
すべての行動の責任は自分にあることを認識して、同じミスをしないように気を付けるポイントを整理することが大事なのです。
自分の力で自分にできることを考えて行動することで、可能な限り自分でコントロールすることです。
自身が関心をもつことは限られています。その中で自分に影響が及ぶものというのは数少ないものです。
関心があることに目を向けるのではなく、影響できることに目を向けることです。
例えば、景気が悪いことに対して、自分が景気を上げられるわけではないので、その中で自分の会社がどうやったら業績を上げられるのかを考えてみること
自分ができることにフォーカスを当てることが大切なのです。
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

ポイント
仕事も人生もゴールを描き、ゴールを明確にすることで今が見えてくる
自分の人生が終わりを迎えたとき、周りの人になんて言われたいですか?
自分が一番たどり着きたいところこそが、あなたのゴールになります。
『ミッション・ステートメント』(人生のキャッチコピー)
仕事をするのも、日々過ごすのも、自分なりの基本ルールを決めておくことです。
自分が目指すゴールに基づくことが本当の成功となります。
行動の原則を中心とすべきです。
配偶者・仕事・家庭・お金・所有物・敵・娯楽といったものだけを中心に行動しないように。
例えば、お金主義だと、お金を稼ぎたい・稼げなくなったら不安になる・お金を稼ぐにはどうすればいいのかと、ただお金を稼ぐことだけを中心にしてしまうと、お金に関するトラブルが起きてしまったときに、そこで全てが破綻してしまうから。
いくらお金を稼げる仕事だったとしても、行動の原則に反しているのであれば、それをやらないという選択の余地ができます。
行動の原則を中心においていけば、自分の正義に反することだったら、周りや環境に振り回されることなく、行動に抑止をかけることができます。時にはやらないという選択も必要なのです。
自分が目指すゴールを原則に置いたうえで、お金はどれくらい必要なのか、仕事はどれくらいやるべきなのか、そうやって行動を決めるべきです。
第3の習慣:最優先事項を優先する

ポイント
ゴール達成にあたり、重要なことに対して優先的に注力する
人生の時間は限られていますので、第2の習慣で決めたゴールに近づくために必要なことを優先していくことです。
急ぎの仕事に追われて、重要なことを二の次にしていませんか?
時間に縛られたり管理されてしまう生き方をしていませんか?
時間(人生)を自分で管理していくのです。
時間の使い方は人それぞれですが、4段階あります。
① チェックリストを持っているひと(いまやることをリスト化して、順番にこなしていく)
② カレンダーを持っているひと(やることをカレンダーに書きこんでいく)
③ カレンダーに優先順位をつけているひと(期限を確認しながら優先的なものから消化していく)
④ 本当に必要なことを優先的にこなしていくひと
①は短期目線での行動となります。②は中期目線での行動となります。③はやや長期目線となります。
③を実践していながらも、結局は目一杯のスケジュールに追われてしまっていませんか?
それでは、計画的に優先順位をつけてこなしているように感じても、結局は時間や作業に追われてしまうのです。
本当に必要なことはなにかを取捨選択して、それを優先的にこなしていくことが大事なのです。
どうしても、重要性も緊急性も高いこと(A)に毎日時間を取られてしまいがちになります。
自分にとっての原則を見失わず、重要性が低いこと(CやD)を大幅にカットして、重要性が高くスキルアップにつながる(B)時間を作るようにしていきましょう。
Aの作業も自分でやり切るのではなく、なるべく第三者に委任することを心がけることです。
委任するときに気を付けることは、1つ1つの内容を指示するのではなく、できるだけ相手に任せることです。ただし、最終的な確認は必要なので、そこは必ず守りましょう。
効率(スピード)より、効果を考えることです。こうしたほうが効率がいいという考えだと、自分でやったほうが早いからと考え、その方法を教えるのに時間を取られてしまいます。
第4の習慣:Win-Winを考える

ポイント
常に勝者と敗者が生まれるような認識は捨てる
関係者がすべて得する方法があるはずという認識で、まずは行動することです。
Win-Win | ある製品を購入してもらうことにより、御社に多大な利益をもたらすとともに、わが社も売上があがる |
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Lose-Lose | 相手を貶める行為をすることで、相手はもちろんのこと、自分も傷ついてしまう |
Win-Lose | スポーツでの勝負事で必ず勝敗が決まる |
Lose-Win | 自己犠牲をすることで投げやりになり相手の要求を受け入れる |
本来であれば人はWin-WInを願いつつ、Lose-Loseにはなりたくないと思いながらも、ほとんどの人がWin-LoseとLose-Winの間を行ったり来たりしているのが現状なのです。
どちらかが勝ち、どちらかが負けるといった世界観がほとんどの人に浸透しているため、Win-Winをお互いに目指すということは非常に大変なことなのです。
なぜなら、相手の意識はほとんどがWin-Loseであり、その価値観をもとに自分に立ち向かってくるからです。
Win-Loseで向かってくる人との対峙をするには、自分自身の内面が安定していないといけません。
まずは先に述べた第1~第3の習慣を身につけることと、次の3つを意識することがが大切なのです。
① 誠実さ(Win-Winを守る)
② 成熟さ(思いやりと勇気のバランスが描けている)
③ 豊かさ(資源はお互いに分けることができるという世界観を描く)
成功は誰かの犠牲のうえに成り立っているものではなく、思いやりと勇気をもつことが大事です。
もし、絶対にWin-Winになれないと感じた場合、No deal(取引をしない)を選択することです。
実行するときには、お互いが望む成果を共有したり、ガイドラインを決めたり、評価についてより細かく、そして具体的に決めておく必要があります。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

ポイント
Win-Winの関係を構築するために重要な考え方となる
理解するということは、相手の悩みを核心部分までしっかりと聞くことなのです。
序盤を聞いただけで、途中でアドバイスしたりせず、話しを最後まできちんと聞くことです。
悩んでいるという場合でも、その人がすでに答えを持っている場合も多いからです。
まずは相手のWinとなることを知らなきゃいけません。
小手先だけで聴く力を身につけても仕方がありません。誠心誠意相手のことを理解したいと思うことが大切です。
〇 共感(繰り返す→置き換える→相手の気持ちを言葉にする)
- 繰り返す:相手の悩みを繰り返して聞くことです。しかし何度か繰り返したあとで、すぐに自叙伝的反応をしてしまいがちなのは、根本的に相手を理解しようとしていないからなのです。
- 置き換える:相手の悩みを受け入れたうえで、自分の言葉で置き換えてみる
- 相手の~:相手がどういう気持ちでそれを伝えているのかをしっかり理解し、相手の気持ちを言葉にすることを共感するということ さらに相手からも自分のことをわかってくれてようとしているという思いが強くなる
✖ 自叙伝的反応(探る・解釈・評価・助言はしない)
- 探る:相手を理解したいのではなく、自分が知りたい情報を引き出したいという聞き方だと、相手が本当に話したいことかどうかというのをよくよく考えていないことになってしまう。
- 解釈:相手の話しを十分に聞くことなく解釈が早すぎる。相手が言おうとしていることを、すべてわかったかのような態度で接してしまうと、途中で話す意欲を失わせてしまう。
- 評価:Yes/Noのリアクションが早すぎる。自分のことを思っての評価ではなく、自己満足による評価であると思われてしまう。そういう人を他人は信頼してくれない。
- 助言:悩みを聞いている最中に、話しに割り込んですぐ助言してしまうこと。相手が本当に求めていることが十分に伝わらないまま、自己満足による解決となってしまう。
第6の習慣:シナジー(相乗効果)を創り出す

ポイント
相手に耳を傾けることで、双方の利点を掛け合わせていく
お互いの力が足し算だけではなく、掛け算になるような最高の結果を目指して、あきらめないようにすることです。
1+1=2でなく、3にも4にも膨らむのが良好な人間関係と協力しあった結果となります。
自分と相手の違いが生まれたとき、お互いが納得できるラインで手を打つといった妥協をしないようにしましょう。
第4と第5の習慣を経て、両者の違いを認めることで、妥協ではなく第3の案を創造的に見出すことです。それができる人が公的成功者となります。
所属するチームや組織等がそうであったらいいなと願うのであれば、あなた自身が自立して、あなたが作りあげるチームや組織をそのようにしてあげることです。
第7の習慣:刃を砥ぐ

ポイント
成功できたとしても油断せずにさらに自分を磨く
知性(学習、読書)・体力(運動、筋トレ、適切な食事)・精神(瞑想、心をリラックス、精神面を鍛える)・社会性(人とのコミュニケーション)これら全てを磨くことです。
いきなりすべてを実践することは大変ですので、まずは今の自分ができることから始めてください。
第1~6の習慣をよく理解しないで、いきなり第7の習慣だけをはじめてしまうと、自分磨きが何のためにやっているのかがわからなくなってしまい、空回りします。
英語学習や資格を取ることが最終目的になってしまい、本来はそれを活かしてその先にある目標のための1つのプロセスだったものが、いつの間にかゴールになってしまうのです。
第1~3の習慣で、自分はどうなりたいかということをしっかり考え、優先事項をきちんと整理したうえで自分磨きをすべきなのです。
周りを見渡すと、自分の手本となる人がたくさんいます。その人を探し、その人からいろいろと学ぶことです。
習慣の力を信じてみましょう。たった1つのことで劇的に世界が変わることはないのです。
現実はすごく厳しいですけれど、すごく正直であるから、何かを一生懸命継続的に頑張っていけば、おのずと世界は変わってきます。
決して諦めないことが大切で、流れはきっと変えられるのです。
まとめ
この7つの習慣をよく理解し、順番に身につけて実践することで、長期的な成功者として人間的な成長が望めるようになります。
一度読んだだけでは、この7つの習慣を覚えて実践していくことは難しいです。
この本の筆者であるコヴィー博士ですら、完璧に実践することはできなかったようです。
なので、繰り返し読んで、足りない部分を補いながら一歩ずつ実践することです。
あなただけではなく、あなたの周りにいる人も成功者となることができるのですから。